工業簿記

簿記の基本となる商業簿記ですが、もしこれから先簿記検定1級や2級を目指していくのであれば工業簿記に関しても知識を身に付ける必要があります。もちろん、ただ資格を取得するためだけに工業簿記が必要となるわけではなく、簿記技能そのものをベースアップさせるためにも工業簿記は絶対的に必要となります。

商業簿記とは、商品を仕入れて販売する企業において用いられる簿記ですが、工業簿記は商品を自社で製造し販売している企業で用いられる簿記となります。デパートやスーパーで行われているのは商業簿記、自動車メーカーや町工場などで用いられているのが工業簿記と言えばイメージし易いでしょうか。

工業簿記では、貸借対照表における棚卸資産と損益計算書の売上原価を求めることが全てだと言っても過言ではありません。製品一つに対する原価を求めるのが工業簿記とも言えますし、狭い範囲を深く追求する計算方法とも言えるでしょう。

一般的に、工業簿記は商業簿記に比べ複雑で難しいと言われています。商業簿記では仕入れた商品を販売することによって生じる利益や仕入れ費用などの計算がメインとなりますが、工業簿記の場合は製品を作るために必要となったコストなどについても追及するため、必然的に複雑になってしまうのです。原材料の仕入れ価格や人件費、機械を動かすための電力など、様々なコストを計算して製品一つを作るのにどれだけ掛かるかを算出するのです。日商簿記検定の2級や1級では必ず工業簿記についての問題も出されますから注意しましょう。