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応用簿記

今現在の財務状況を把握することで、将来的な企業の戦略を見直すことができたり、効果的な対策を講じることが可能となります。財務状況を知る上で必要となるのが企業会計であり、簿記と呼ばれる技法です。大きく分けて商業簿記と工業簿記に分けることができますが、実際にはこのほかにも様々な簿記技能があり、それらを応用簿記と表します。

応用簿記には実に多くの種類がありますが、その中でも最も一般的かつ我々の身近に存在するものの一つが家計簿です。家計簿は立派な簿記の一種であり、貯金を除いた現金での収支を把握する上で必要となります。単式簿記と呼ばれる手法が用いられることが多く、簡単な記入で財務状況を把握することができますが、複雑な計算や分析はできません。

応用簿記の一つとして農業簿記がありますが、これは工業簿記と同様に原価計算を伴います。日本の農家は個人事業主が多いため、家計との区別をつけるためにも用いられることが多いです。漁業における簿記が漁業簿記で、漁場料やエサ台、船舶の維持費などを経費として計上することが特徴として挙げられます。

この他にも、建設業簿記や林業簿記、銀行、官用、組合、農協簿記といったものもあります。それぞれに特徴はありますが、最も大きな特徴は経費として計上する費用の種類、違いでしょうか。また、官用簿記における収入は税金となり、組合簿記は非営利団体ですから収支均衡に着眼点を置いていることが特徴と言えるでしょう。

工業簿記

簿記の基本となる商業簿記ですが、もしこれから先簿記検定1級や2級を目指していくのであれば工業簿記に関しても知識を身に付ける必要があります。もちろん、ただ資格を取得するためだけに工業簿記が必要となるわけではなく、簿記技能そのものをベースアップさせるためにも工業簿記は絶対的に必要となります。

商業簿記とは、商品を仕入れて販売する企業において用いられる簿記ですが、工業簿記は商品を自社で製造し販売している企業で用いられる簿記となります。デパートやスーパーで行われているのは商業簿記、自動車メーカーや町工場などで用いられているのが工業簿記と言えばイメージし易いでしょうか。

工業簿記では、貸借対照表における棚卸資産と損益計算書の売上原価を求めることが全てだと言っても過言ではありません。製品一つに対する原価を求めるのが工業簿記とも言えますし、狭い範囲を深く追求する計算方法とも言えるでしょう。

一般的に、工業簿記は商業簿記に比べ複雑で難しいと言われています。商業簿記では仕入れた商品を販売することによって生じる利益や仕入れ費用などの計算がメインとなりますが、工業簿記の場合は製品を作るために必要となったコストなどについても追及するため、必然的に複雑になってしまうのです。原材料の仕入れ価格や人件費、機械を動かすための電力など、様々なコストを計算して製品一つを作るのにどれだけ掛かるかを算出するのです。日商簿記検定の2級や1級では必ず工業簿記についての問題も出されますから注意しましょう。

商業簿記

企業によって経営戦略は大きく違ってきますが、どのような戦略を立てるにも財務状況を把握しておくのは最低限必要なことと言えるでしょう。現在の財務状況が分からないことには具体的な対策を講じることもできませんし、場当たり的な経営となってしまいます。そのため、簿記技能を用いた正確な財務管理が企業にとっては非常に重要となるのです。



簿記には商業簿記と工業簿記があります。商業簿記とは、商品売買業における経理簿記のことを指し、製造業とは区別されています。商品や製品を製造して利益を生み出す工業ではなく、仕入れた商品を販売することで利益を上げる企業のための簿記技能が商業簿記と呼ばれるものです。様々な簿記の中でも商業簿記は最も基本的な簿記とも言われ、決算や固定資産の償却といった処理は商業簿記の処理方法がベースなっていることが多いです。


一般的に簿記というのは商業簿記のことを指し、簿記技能を勉強する上でも重要となります。特に、日商簿記検定の3級や4級は商業簿記に焦点を当てた試験内容となりますから、合格するためには必ず商業簿記について知識を高める必要があるのです。商業簿記を学べば必然的に簿記技能は向上しますし、今後日商簿記2級や1級を狙う上でも役立つでしょう。全ての簿記のベースとなる商業簿記ですから、経理事務能力や財務管理能力を身に付けるためには必要不可欠です。まずは商業簿記をしっかり理解することから始めましょう。

全経簿記

企業の財務を管理し、経営戦略面での分析や対策を考えるために必要となる簿記ですが、この技能を用いた経理や財務業務に携わるには簿記検定の資格が必要となるのは多くの方がご存じだと思います。複数ある簿記検定の中でも、日商簿記や全商簿記は特に有名ですが、全経簿記と呼ばれる検定も我が国では比較的知名度が高く、多くの方が資格取得のため検定を受けています。



全経簿記検定を主催しているのは、公益社団法人全国経理教育協会と呼ばれる公益社団法人で、全国の約300校の専門学校が加盟する団体としても知られています。経理及び税務、また簿記に関する様々な検定試験を実地しており、過去には珠算能力検定や情報処理能力検定、秘書能力検定といった試験も主催していたことがあります。



簿記能力検定では4~1級が設定されており、商業簿記の基礎から実務処理、工業簿記に関する知識や高度な実務処理に関する問題が出題されます。特徴的なのは1級の上に上級というクラスが設けられており、合格することで税理士試験の受験資格が与えられます。また、その難易度や実用性は日商簿記検定の1級と同等とされており、難易度の高さが伺えます。



一年に四回ほど試験が行われ、全国各地の専門学校で検定が開催されます。検定試験の申込は全てウェブ上での手続きが必要となり、メールアドレスを登録することでマイページが作成できますから、そこから申し込み、合否確認まで行うことが可能です。